【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部は24日、朝鮮半島出身の作曲家、尹伊桑(ユン・イサン、1917~95)氏の功績をたたえて設立された「尹伊桑平和財団」関係者3人の訪朝を承認したと発表した。 2010年の韓国海軍哨戒艦沈没事件を受けた対北朝鮮制裁措置(5・24措置)以降、宗教やスポーツ、人道支援の分野以外で韓国人が平壌を訪れるのは初めてとなる。統一部当局者は「5.24措置の基本的な枠組みは維持し、民族の同質性を回復するため、社会・文化交流は拡大していく方針」と述べた。 北朝鮮の「尹伊桑音楽研究所」は創立30周年記念行事に同財団の参加を要請していた。財団関係者3人は26~29日に平壌を訪れ、記念音楽会や討論会に出席する予定だ。ドイツ国籍の尹氏の妻も同行するという。 財団は07年08年、平壌で南北合同音楽会を開催している。 尹氏は日本などで作曲を学び、戦後にドイツに渡航。ベルリンを中心に活動し、欧州の現代音楽にアジアの音楽要素を取り入れた作風で注目された。63年に北朝鮮を訪れ、韓国当局にスパイ容疑で逮捕。死刑が宣告されたが、69年に特別赦免された。71年に西ドイツ国籍を取得し、音楽活動を続けながら韓国の民主化運動を支援したほか、北朝鮮を訪問した。北朝鮮では82年から尹伊桑音楽祭が開かれている。韓国では02年から尹氏を追悼する統営国際音楽祭が開催されている。 kimchiboxs@yna.co.kr
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