【ソウル聯合ニュース】米国国籍の男性が韓国北部の京畿道金浦市から北朝鮮へ越境しようとして、韓国軍に逮捕されていたことが17日、分かった。
 韓国政府筋によると、男性はアラブ系の米国人。16日午後11時55分ごろ、金浦地域から漢江を泳いで北朝鮮へ渡ろうとしたところ、韓国海兵隊に身柄を拘束された。情報機関の国家情報院など韓国の関係当局は男性が北朝鮮入りを試みた経緯などを調べている。
 29歳とみられる男性は逮捕後、「北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)に会うために北朝鮮に行こうとした」と供述しているという。
 米テキサス州にあるパソコン会社で修理の仕事をしている男性は10日前に韓国入りした。逮捕当時、ペットボトル4個が入っているかばんを持っていた。金浦大橋付近で漢江に飛び込んだという。
 韓国軍と国家情報院は男性がスパイである可能性はないとみている。消息筋は「潮流に乗って北方向に泳いでいる途中で疲れ、川岸で横たわっていたところを海兵隊が見つけた」と伝えた。金浦地域で訪朝を試みた米国人が摘発されるのは初めてという。

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