【仁川聯合ニュース】朝鮮戦争時に国連軍がソウルを奪還することに成功し、戦争に転機をもたらした「仁川上陸作戦」から64年を迎えた15日、上陸作戦戦勝行事が仁川市の月尾島で開かれた。
 韓国国防部が主催し海軍、仁川市が共同主管した行事には黄基鉄(ファン・ギチョル)海軍参謀総長をはじめとする軍指揮官や劉正福(ユ・ジョンボク)仁川市長ら約2200人が出席した。
 記念式ではマッカーサー将軍像への献花、戦勝行事、上陸作戦再現などが行われた。 
 黄参謀総長はあいさつで「奇跡のようなあの日の偉大な勝利は自由民主主義を守るために戦った参戦勇士らの尊い犠牲と献身があってこそ可能だった」と述べた。
 上陸作戦再現には韓国軍のイージス駆逐艦や米軍の哨戒艦など艦艇約10隻と航空機約20機、上陸装甲車約20台が参加した。
 今年の記念行事は仁川アジア大会開幕を4日後に控え、北朝鮮選手団が仁川市内に滞在する中で開かれた。
 仁川市は北朝鮮選手団を念頭に、北朝鮮を刺激する可能性がある上陸作戦の再現行事は省略するよう国防部に要請してきたが、国防部は例年通りの規模で行うとする基本方針を変えなかった。
 北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は14日、「アジア大会と北南(南北)関係に及ぼす重大な影響を熟考すべきだ」と非難した。
 これに対し、国防部のキム・ミンソク報道官は15日の定例記者会見で「仁川上陸作戦戦勝行事は毎年行っているもので、アジア大会とは関係ない」と説明した。

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