金寛鎮・国家安保室長=(聯合ニュース)
金寛鎮・国家安保室長=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は12日、外交・安全保障政策の司令塔である金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長(閣僚級)が14日に訪米し、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら米政府の高官と会談すると発表した。北朝鮮・北朝鮮核問題、北東アジア情勢、韓米同盟の懸案、中東情勢をはじめとする国際社会の懸案などについて幅広く協議するという。
 また、米学界などの専門家とも会談し、外交・安保政策など共通の関心事について意見を交わす。17日に帰国予定。
 金室長が国外の要人との会談のために出国するのは、6月に安保室長に任命されて以来、初めて。
 北朝鮮の李洙ヨン(リ・スヨン)外相が今月末に国連総会に出席するため、外相として15年ぶりに訪米するなど、北朝鮮が積極的な外交を進めていることに加え、朝鮮半島をめぐる主要国の外交折衝が展開されている最中の訪米とあり、単なるあいさつのための実務訪問にはとどまらない見通しだ。
 訪米中、金室長は朴槿恵(パク・クネ)大統領が秋夕(中秋節、今年は9月8日)の連休中に立てた対北朝鮮構想について説明し、韓米の協力について協議するとみられる。
 特に、北朝鮮の核・ミサイル問題、韓米同盟、両国の懸案に浮上した米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備、中国や日本との関係など、外交や安保に関する懸案を広く議論するものと予想される。
 対北朝鮮政策、南北統一政策に関しては、朴大統領が先の統一準備委員会発足を機に、「北朝鮮の孤立を望まず、南北交流・協力の拡大を希望する」という前向きな姿勢を表明した背景を説明するようだ。
 また、韓国政府が提案している南北高官級協議が開催されれば、北朝鮮・金剛山観光の再開や、2010年の韓国海軍哨戒艦沈没事件を受けた対北朝鮮制裁措置(5・24措置)の解除や緩和など、南北関係に重大な変化が起きる可能性があるため、こうした提案をめぐる調整も行う見通しだ。 


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