【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は12日に発表した経済動向報告書(グリーンブック)で、最近の韓国経済について「物価・雇用が安定し産業活動は4~5月の低迷から回復しているものの、回復ペースは弱い」と分析した。
 企業の投資心理が冷え込む中、消費の回復ペースも堅調とはいえず、国内経済は厳しい状況が続いているとした。
 7月の就業者数は前年同月より50万5000人増え、前月の増加幅(39万8000人)より拡大した。8月の消費者物価は前年同月比1.4%上昇し、上昇率1%台が続いている。
 7月の鉱工業生産は半導体や部品が減少したものの、夏季休暇が8月に集中したことで自動車を中心に2か月連続増加した。
 7月のサービス業生産は小売・卸売業、出版、映像、放送通信、情報業を中心に減少し、小売販売は準耐久財や非耐久財を中心に小幅増加した。
 7月の設備投資は航空機導入で輸送用機器を中心に3.5%伸びたが、建設投資は建築工事を中心に減少した。
 8月の輸出は操業日数減少や自動車業界のストが響き前年同月比0.1%減少した。金融市場では総合株価指数(KOSPI)と金利が小幅下落し、為替レートはウォン・ドル、ウォン・円ともに前月よりウォン高が進んだ。
 企画財政部は「内外の経済動向を注意深くモニタリングしながら、対外的衝撃に対して市場安定のため先手を打つよう努める。規制改革、有望サービス業育成など内需活性化と経済革新に注力する」とした。

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