【ソウル聯合ニュース】韓国経済が4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故の余波から抜け出し回復するだろうとの期待が次第に高まっているが、消費心理や雇用は依然低迷していることが7日、分かった。
 韓国統計庁が発表した産業活動動向によると、今後の景気を予測する先行指数は7月が101.6で前月より0.1ポイント上がり、2か月連続上昇した。セウォル号事故後の5月に前月比0.1ポイント下落したが、6月は0.2ポイント上昇し101.5だった。国内景気の流れが同事故の余波から脱しつつあるとみられる。
 先行指数を構成する九つの指標のうち、国際原材料価格指数や機械類・内需出荷指数、在庫循環指数は上昇したが、景況感と密接な求人・求職比率、消費者期待指数は落ち込んだ。経済主体の心理回復には時間がかかる可能性があることを意味する。
 求人・求職比率は前月比4.1ポイント下がり、下落幅は昨年9月以来の低水準に落ち込んだ。消費者期待指数も前月より1.2ポイント下落し、2012年8月に次ぐ低水準となった。
 韓国銀行(中央銀行)は先ごろ発表した7~9月期の地域経済報告書で、7~8月の国内景気が緩やかな改善の流れを示したと評価しながらも「消費とサービス業生産の増加幅が大きくなく、消費心理も依然不安定だ」と分析した。

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