水圧を利用して水の上を飛ぶフライボード=(聯合ニュース)
水圧を利用して水の上を飛ぶフライボード=(聯合ニュース)
【春川聯合ニュース】韓国北東部の江原道春川市で開催されていた世界最大級のレジャースポーツ祭典「2014春川国際レジャー大会」が2日、閉幕した。
 先月29日から国際大会(3競技)と国内大会(14競技)合わせて17競技がソンアムスポーツタウンなどで行われ、50カ国・地域から約1万6000人の選手が参加した。

 ◇デモンストレーションに歓声
 大会組織委員会は大会期間の5日間で選手やK-POP公演などのイベント観覧者ら計11万人が参加したと暫定集計した。
 2012年以来、3回目となる今大会で組織委は体験イベントに力を注いだ。
 これまでの大会ではなかったハンググライディングのシミュレーション、トリックアートやレーシングカーの展示など多彩な体験イベントを企画し集客につなげた。
 すべて無料で行われた水上体験イベントには、長蛇の列ができた。
 水圧を利用して水の上を飛ぶフライボードや水陸両用車のクアッドスキーが人気を集めた。
 デモンストレーションも会場を盛り上げた。全身に車輪を付けたボディースーツで道路を滑走するバギー・ローリングの創始者、ジャン・イブ・ブロンド氏(フランス)や、インラインスケート世界ランキング1、2位の安床栄人・武士兄弟が妙技を披露し観客の注目を集めた。
 キム・ヨンウン組織委事務処長は「体験イベントの多様化はレジャーの幅を広げ観覧客と共に築き上げるレジャー大会の成功に寄与した」と評価した。

 ◇汗と情熱に拍手
 国際大会として開かれたパラモータースラローム、インラインスケートスラローム、アクションスポーツの競技には大勢の観客が詰め掛けた。
 特に、アグレッシブインラインスケート、スケートボード、競技用自転車のBMX競技が繰り広げられたアクションスポーツ競技場には、連日観覧客が押し寄せた。
 アクションスポーツは2010年の第1回大会から行われ、豊富な国際大会の運営経験に世界トップレベルの選手らによるパフォーマンスが加わり、レベルの高い大会へと成長した。
 インラインスケートスラロームと今年初めて新設されたパラモータースラロームもスピードや障害物を通過する技術を競い合い、見ごたえのある競技となった。
 このほか、レジャーと生活体育関連大会としては最大級の愛好家イベントとして開かれた国内大会も熱気に包まれた。
 国内大会はスポーツクライミング、パラグライディング、模型航空機、ショートトラック(スピードスケート)、フットサル、フットバレーボール、弓道、テニス、野球、ダンススポーツ、バレーボール、スポーツフィッシング、ビリヤードが行われた。
 また、今年初めて全国女性スポーツ大会も併せて開催された。引退した女性の元国家代表選手で構成される韓国女性スポーツ会が主催し、約4000人が参加した。
 さらに、韓流スターが出演し開幕イベントとともにK-POPコンサートが行われ、1万人を超える観客が歓声を上げた。
 ◇大会を影で支えたボランティア
 大会に参加した国内外の選手らは大会施設や競技運営に満足感を示した。10代から80代まで約150人のボランティアが大会を支えたからだ。
 また、種目別競技が市内数か所に分散して開催されたため、レストランや宿泊施設、一般の商店など地域全体に大会による特需があったと主催者側は説明した。
 だが、競技場周辺には飲食店や宿泊施設が少なく、国際大会を開く上で今後の課題として残った。
 また、電車や高速道路を利用し首都圏から2時間未満でアクセスが可能なため、日帰りで大会を訪れる観覧客が少なくない。少しでも長く滞在してもらい経済効果を高めるため滞在型のプログラムを新設するなどのプランが求められる。
 組織委員長を務めるチェ・ドンヨン春川市長は「レジャー大会らしい運営ができたかどうか、きちんと振り返ってみる必要がある」と話した。その上で、2年ごとに開かれている同大会を毎年開催することを含め、日中はレジャー大会、夜間は滞在型の文化芸術イベントを行うことなどを提案した。
 また、「美しい環境に国際的な競技施設を保有する春川が世界的なレジャー都市として発展する土台が整った」と評した。


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