【ソウル聯合ニュース】太平洋戦争中に徴用され、三菱重工業の工場で働かされた元朝鮮女子勤労挺身隊の韓国人女性4人と遺族の計5人が、2012年に同社を相手取り光州地裁に起こした損害賠償請求訴訟の控訴審で、光州高裁が原告側の調停申請を受け入れ9月25日を調停期日に指定したことについて、支援団体が2日、三菱側に早期解決を訴えた。
 原告を支援する韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」は同日、ソウルの日本大使館前で記者会見を行い、「三菱は決断を下して調停に直ちに応じろ」と要求。その上で「韓日両国の長きにわたる葛藤が少しでも改善される契機を用意しろ」と主張した。
 三菱側代理人は「調停に関して被告側会社の立場を確認し、9月15日までに裁判所に伝える」と明らかにしている。
 同団体は「来月22日に予定されている判決の前に原告側があえて調停を申し立てたのは、すでに光州地裁で勝訴していることに加え、裁判所の判決による解決だけが最善の方法なのか共に考えてみようとの趣旨」と説明した。

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