【ソウル聯合ニュース】韓国の政府当局者は2日、9~10月に仁川で開かれるアジア大会に参加する北朝鮮選手団の滞在費を一部支援する方針を明らかにした。
 同当局者は「選手団の滞在費については南北間の立場の隔たりは大きくないと思う」として、「過去の慣例も十分考慮し、適正な水準で支援する」と述べた。ただ、「全額を支援するわけにはいかないのではないか。基本的には北朝鮮選手団が試合に臨むことに支障が出ないようにするという立場」と説明した。
 アジア大会に参加する各国の選手団は参加費用を自己負担するのが原則だが、アジア・オリンピック評議会(OCA)から一部を支援してもらうことが可能だ。
 韓国政府はOCAの支援のほか、南北協力基金から北朝鮮選手団の滞在費を一部支援する方針だが、南北関係が良好だった2002年の釜山アジア大会のように、ほぼ全額を支援することはできないという方針を固めている。
 また同当局者は北朝鮮の応援団について、「歓迎する立場を維持している。北が送る考えさえあれば、応援団を派遣することにまったく問題はない」との考えを示した。その上で、「北が今から(応援団派遣の)撤回方針を覆して送るなら歓迎するが、派遣を要求する計画はない」と語った。
 北朝鮮選手団のアジア大会参加をめぐる南北の文書による協議に関しては、「北からもう1回返信が来ると、実務的な問題はほとんど終わるとみられる」として、協議が順調に終了するとの見通しを示した。


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