【東京聯合ニュース】関東大震災(1923年9月1日)のときに発生した朝鮮人虐殺事件の被害者を追悼し、事件の真相を広める活動を32年間行っている西崎雅夫氏(54)は1日、東京都内で行われた聯合ニュースとのインタビューで、韓国政府が日本政府に対し真相究明を繰り返し求めれば、自らの運動の後押しになると語った。
 事件発生から91年となり、朝鮮人虐殺が日本人の記憶から忘れられつつあることを嘆きながらも、真相究明のため、今後も活動を続けていくと明らかにした。 
 約10年前まで中学校の教師をしていた西崎氏は、当時の貯蓄を崩しながら、朝鮮人虐殺の真相を広めるための活動を行っている。自宅近くに建てた追悼碑の管理をする一方、市民団体「ほうせんか」と「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」で主導的役割を果たしている。
 西崎氏は同様の悲劇が繰り返されないよう真相を明らかにすることが必要だが、政府や民間レベルでの動きもほとんどないと指摘。教科書の記述も徐々に減り若者たちが正しい歴史を学ぶ機会がなくなっていると懸念した。
 また、在日韓国・朝鮮人らを対象に日本で増えている差別発言やデモについて、「関東大震災の時同じ」と指摘。ヘイトスピーチ(憎悪表現)を聞くと、当時と同じことが起きていると感じると強調した。

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