【仁川聯合ニュース】沈没した韓国旅客船セウォル号の運航会社、清海鎮海運の実質的なオーナーで、指名手配中に変死体で見つかった兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者の長男など4人が仁川地裁に申し立てた拘束執行停止申請が認められ、29日、一時的に仁川市内の拘置所から釈放された。 
 申請が認められたのは兪容疑者の長男デギュン被告と実弟のビョンホ被告、妻のクォン・ユンジャ被告、義弟のクォン・オギュン被告の4人。拘束執行停止期間は29日午後4時から31日午後8時までという。
 4人は逮捕された時の服装で釈放され、検察と警察が用意した乗用車4台に別れて乗り、拘置所を出た。
 テギュン被告はどこへ向かうのかと取材陣から問われると、「(父親の)埋葬地に行くと思う」と答えた。心境についての質問には答えなかった。
 拘束執行停止期間に4人が滞在できるのは、住居地と兪容疑者の葬儀場に制限されている。裁判所はまた、所轄警察署長の保護監督に従わなければならないとの条件を付けた。
 4人よりも先に拘束執行停止を申請した兪容疑者の兄ビョンイル被告は保釈を別途申請。裁判所は保釈を許可し、28日午後6時40分ごろ、ビョンイル被告を拘置所から釈放した。
 業務上横領の罪で起訴されたビョンイル被告は13日に開かれた公判で懲役1年を求刑された。来月4日に判決が出ると予想される。  
 一家は30~31日に行われる兪容疑者の葬儀に出席するとみられる。葬儀は兪容疑者が創設したキリスト教系新興教団の施設(京畿道安城市)で行われ、墓地も同施設につくられるとされる。

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