【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が9月19日に韓国・仁川で開幕するアジア大会への応援団派遣が実現しなかった責任を繰り返し韓国に押し付けている。
 北朝鮮の韓国向け宣伝ウェブサイト「わが民族同士」は29日、2002年の釜山アジア大会と03年大邱ユニバーシアードに「美女応援団」として参加した平壌市民の寄稿文を掲載。応援団を送らない方針を決めたのは「応援団を望まない南朝鮮当局のため」と主張した。
 寄稿文は「猛暑の中でも抱きしめ合い、『朝鮮は一つだ』と声を上げて北と南の選手と応援団が一つになっていく姿を忘れられない」と振り返り、「南朝鮮当局は神聖なスポーツ事業まで政治的な目的に悪用しようとした。応援団派遣ができなくなった責任を負わなければならない」と批判した。
 北朝鮮オリンピック委員会の孫光浩(ソン・グァンホ)副委員長は28日、朝鮮中央テレビに出演し、「南側(韓国)は応援団が行くことを懸念し、望んでいないため、アジア大会に応援団を派遣しない」と述べた。
 これに対し、韓国統一部の林丙哲(イム・ビョンチョル)報道官は29日の定例会見で、「われわれが応援団の参加に文句をつけたと歪曲(わいきょく)主張し、不参加を一方的に発表したことを大変残念に思う」と反論した。


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