【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の林丙哲(イム・ビョンチョル)報道官は29日の定例会見で、北朝鮮が仁川アジア大会に応援団を派遣しない方針を表明したことについて、「われわれが応援団の参加に文句をつけたと歪曲(わいきょく)主張し、不参加を一方的に発表したことを大変残念に思う」と述べた。
 林報道官は「北の応援団の参加を望んでいないというのは事実ではない」と説明。韓国政府は選手団と応援団の参加を希望し、便宜を図る問題については国際慣例に従う一方で、南北関係に肯定的に寄与できるよう南北間で協力していくとの考えを表明した。その上で、「北は先月17日の実務協議で(応援団の滞在)費用や人共旗(北朝鮮国旗)を使った応援などを話し合うよう提案したことについて中傷などと主張して協議を決裂させた」と批判した。
 さらに「アジア大会は45カ国の選手たちがスポーツを通じて交流し、一つになる契機にならなければならない」とした上で、「政府は北の選手団がアジア諸国の選手たちとスポーツを通じて交流し、試合に参加することに必要な支援を行う。北が選手団参加に必要な協議を速やかに終えるため協力するよう期待する」と呼び掛けた。
 北朝鮮オリンピック委員会の孫光浩(ソン・グァンホ)副委員長は28日、朝鮮中央テレビに出演し、「南側(韓国)は応援団が行くことを懸念し、望んでいないため、アジア大会に応援団を派遣しない」と述べた。


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