カカオ本社=(聯合ニュース)
カカオ本社=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国検索サイト2位のダウムコミュニケーションとモバイル端末向けチャットアプリ韓国最大手のカカオは27日、それぞれ臨時株主総会を開き、両社の合併契約締結を承認した。合併に向けた最後の法的手続きが終了したことから、統合新会社「ダウムカカオ」が10月1日付で正式に発足する。
 ただ、ダウムの株主総会で定款の変更が否決されたため、当面の間、新会社の社名は合併後の存続会社の「ダウムコミュニケーション」が使われる。
 ダウムの時価総額(26日終値基準)は2兆2000億ウォン(約2260億円)ほどで、これにカカオの企業価値を加えると、ダウムカカオの時価総額は10兆ウォンに迫るとみられている。巨大モバイル企業が誕生することで、検索サイト最大手のネイバーがリードしてきた韓国インターネット業界の勢力図にも大きな変化が出そうだ。
 新会社は金範洙(キム・ボムス)カカオ取締役会議長が筆頭株主となり、同氏の経営リーダーシップが注目されている。経営は共同代表体制で行われ、代表の人選は新会社設立後の取締役会で決定される予定だが、カカオの李碩祐(イ・ソクウ)代表取締役とダウムの崔世勲(チェ・セフン)社長が就任する可能性が高いという。
 李氏はカカオの株主総会で「合併によりモバイル時代、そしてモバイル以降の時代をリードしていく」と意欲を語った。また、韓国で影響力を拡大するだけでなく、海外市場にも事業領域を拡大していく考えを示し、「ダウムカカオを、オンライン、オフラインを合わせた生活プラットフォーム事業者に成長させたい」と強調した。

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