顧客でにぎわうソウル市内の百貨店=(聯合ニュース)
顧客でにぎわうソウル市内の百貨店=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が27日に発表した8月の消費者動向調査の結果によると、経済状況に対する消費者の心理を総合的に示す消費者心理指数(CSI)は107で、前月(105)から2ポイント上昇した。旅客船セウォル号沈没事故で冷え込んだ消費者心理が徐々に上向き始めているようだ。

 CSIは基準値100を超えると景気が上向くと見る人が多いことを意味し、100を下回るとその逆となる。
 2~4月に108を維持した後、4月に発生した旅客船事故の影響で5月は105に後退した。6月は107で改善するかと思われたが、前月は再び105に下がった。
 CSIが今月上昇に転じたことについて、韓国銀行の関係者は「政府の景気てこ入れ策の発表、韓国銀行の政策金利引き下げなどを機に、景気回復に対する消費者の期待が膨らんだ」と説明した。チェ・ギョンファン経済副首相兼企画財政部長官が先月就任し、政府は下半期の経済政策方向や税法改正案、サービス業活性化策などを次々と発表している。
 CSIを構成する主要項目をみると、6か月前と比較した現在の景気判断と6か月後の景気見通しの指数が大きく改善したことが分かる。
 現在の景気判断CSIは81と、前月に比べ6ポイント上がった。それでも旅客船事故の影響が反映される前の4月(91)に比べるとまだ10ポイント低い。景気見通しCSIは前月より8ポイント高い100で、4月(101)に近づいた。昨年5月(9ポイント上昇)以来、1年3か月ぶりの大きな伸び幅。
 住宅価格の見通しCSIも120と7ポイント上がり、不動産の値上がりに対する期待感を反映した。
 現在の暮らし向きCSIが前月の91から今月は92、就業機会の見通しCSIが90から96、家計貯蓄見通しCISが93から95に、それぞれ上がった。
 今後1年の予想物価上昇率を示す期待インフレ率は2.8%で、4か月連続横ばいとなっている。

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