【ソウル聯合ニュース】韓国・京畿道の教育庁は2学期から道内の小中高校の登校時間を午前9時に変更した。世界でも教育熱の高いとされる韓国の自治体では初の試みで、注目を集めている。
 同道の議政府女子中の生徒らは2学期がスタートした25日、9時に登校した。本来は午前8時30分登校、午前8時40分授業開始だったが、同日からは午前9時登校、午前9時10分授業開始に変わった。 
 同政策は議政府女子中の生徒らが6月4日に投開票が行われた統一地方選を控え、京畿道教育庁ホームページに政策提案を掲載したことから始まった。生徒らは9時に登校時間を変更する理由として、睡眠時間を増やし、朝食を食べ、学習の負担を軽くするなどと説明していた。
 京畿道教育庁のトップ、李在禎(イ・ジェジョン)教育監は7月1日の就任式で、9時登校の実施を明らかにし、道教育庁は8月14日、各校に公文書を発送。2学期から9時登校を実施する計画を通知していた。ただ、法律上、授業の開始時間と終了時間は学校長が決めるよう定められており、同庁の方針に強制権はない。
 だが、高校生の保護者からは、学習時間の減少や登校時間と大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)の時間がずれることによる弊害を懸念する声も出ている。同試験は8時10分入室、8時40分試験開始のため、9時登校では試験当日に適応するのが難しいとの指摘だ。
 7月、同道の434の高校を対象に行われた登校時間の調査では、7時40分以前が62校(14%)、7時40分から8時が216校(50%)、8時以降が156校(36%)だった。

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