【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は19日の閣議で、日本植民地支配からの解放記念日である「光復節」(15日)の記念式典で演説し、北朝鮮に南北間の協力事業などを提案したことについて、「北側の肯定的な返答を期待する」と述べた。
 朴大統領は「北にいろいろな協力事業を提案した。南北が信頼を構築し、統一の道に進むためには、まず実践できる小さなことから一つ一つ推進していく必要がある」との考えを示した。
 朴大統領は演説で、朝鮮半島の平和実現に向けた南北協力事業として▼河川・山林管理の共同事業▼韓国で10月に開催される生物多様性条約第12回締約国会議への参加▼南北離散家族の再会――などを提案した。
 朴大統領の提案について、北朝鮮の対韓国関係を担当する金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長は17日、訪朝した韓国の国会議員らに対し、「核問題を取り上げながら、(協力事業を)やることができるのかと(平壌が)疑っている」などと発言し、否定的な姿勢を示した。
 一方、朴大統領は「(演説で)日本の指導者たちに正しい歴史認識を求め、慰安婦被害者に対する前向きな措置を要求し、北東アジア諸国の原子力安全協議体の設置や災害救助、気候変動問題など共同協力の拡大を提案した」と説明。関係機関に追加措置や協力を促した。

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