【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は19日、韓国が米国との定例合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)を「強行」することで南北関係の改善に逆行していると非難した。
 UFGは前日に始まった。労働新聞は「乙支フリーダムガーディアンの強行は北南(南北)関係の改善と朝鮮半島の平和、緊張緩和に向けたわれわれの誠意ある努力に対する真っ向からの挑戦」と主張。韓米が「北侵核戦争の挑発」だけを追求していることを示すとした。
 また、北朝鮮の対韓国窓口機関である祖国平和統一委員会が14日にUFG中断を要求したことについても、「北侵合同軍事演習を終わりにしなければ、北南間の不信と対決を解消できず、民族の和解と団結も成し遂げられないという歴史的な教訓から発したもの」と強調した。
 このように北朝鮮がUFGを取り上げながら韓国政府に南北関係改善の意志がないと非難し続けていることから、北朝鮮が当分は韓国の対話提案に応じることはないとの見方が出ている。韓国は11日に北朝鮮に対し高官級協議の19日開催を持ちかけたが、北朝鮮は最後まで反応を示さなかった。
 UFGは朝鮮半島の安全保障と合同防衛態勢を維持するための指揮所演習で、29日まで実施される。

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