花輪には「故金大中元大統領を追悼して、金正恩」とのメッセージが添えられていた。金部長は「金大中元大統領の遺族に深い哀悼を表する。金元大統領の民族和解や統一のための努力と功績は忘れない。彼が残した業績は後世に引き継がれるはずだ」との弔電を代読した。
一方、金部長は朴議員らと面会し、韓米合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)と朴槿恵(パク・クネ)大統領が日本植民地支配からの解放記念日である「光復節」の演説で北朝鮮に核放棄を求めたことに不満を漏らした。朴議員が訪朝から戻り、南北出入事務所(CIQ)で伝えた。
朴議員によると、金部長は韓国が提案した南北高官級協議について、「よりによって(高官級)接触を提案しながら軍事演習を行うのか」と不快感を示し、演習実施中の協議開催は難しいとの見方が出ている。
また、金部長は南北関係の改善のため、「前提条件なしで実践できる指導者の決断が必要だ」と強調した。南北関係改善の前提条件として核放棄や海軍哨戒艦沈没事件、延坪島砲撃事件に対する「責任ある措置」を求める韓国の対北朝鮮政策の転換を圧迫した発言とみられる。
韓国政府関係者は「北朝鮮が持っていた不満をまとめて示したものとみられる」としながらも、「高官級協議自体に否定的だったというよりは、時期に問題を提起したので、(交渉の)余地を残したものと思う」との考えを示した。
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