【ソウル聯合ニュース】アシアナ航空が2年前に日本上空で起こした事故により、処分を受ける可能性があることが28日、同社の話などによって分かった。
 2012年8月21日午後3時20分ごろ、ハワイから仁川に向かっていたアシアナ旅客機は島根県松江市上空で乱気流によって機体が大きく揺れた。この事故により、乗客2人が重傷を、1人が軽傷を負った。同機には乗員・乗客221人が乗っていた。
 同社によると、日本の運輸安全委員会(JTSB)がこのほど事故に対する調査報告書をまとめ、事故原因として操縦士の過失の可能性を挙げている。
 報告書は、気象状況が不安定であったにもかかわらず、機長らは気象レーダーが切れた状態だったことに気付かず飛行を続け、積乱雲を通過するなどしたため機体が大きく揺れたとしている。
 韓国の国土交通部はまだJTSBの報告書を検討しておらず、綿密に検討した後にアシアナ航空に対し行政処分を下すかどうかを決める予定だ。
 同部関係者は「操縦士に過失があったのか、規定に違反したのかなどを慎重に検討した後、問題があったのなら処分を下すことになるだろう」とコメントした。
 同社は安全規定違反でサイパン路線の運航を7日間停止するよう韓国当局から命じられたばかり。アシアナの航空機は今年4月に仁川―サイパン線でエンジンの異常が見つかったにもかかわらず、目的地まで運航を続けた。安全規定に違反したとして、今月11日に同部から運航停止7日間、課徴金2000万ウォン(約198万円)を科せられた。
 同部は日本上空での事故で過失や規定違反があった場合、運航停止処分などの追加制裁がある可能性が高いとみている。

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