【ソウル聯合ニュース】米国務省で制裁問題を担当するピーター・ハレル副次官補が韓国を訪問することが28日、複数の韓国政府筋の話で分かった。
 ハレル副次官補は同日来韓。29日に韓国の当局者らと会い、ロシアとイランに対する制裁問題を話し合う予定だ。
 米国はロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した後、外交ルートを通じ米国の対ロシア制裁の内容を説明し、韓国にも賛同を求めていたとされる。今月にはロシアのエネルギー、防衛関連企業に対する制裁措置を発表しており、韓国側に説明するとみられる。特にその直後に起きたウクライナ東部でのマレーシア航空旅客機の撃墜事件に関し、韓国に制裁への協調を要請する可能性が高い。
 具体的な働きかけにはならないとの見方もあるが、韓国政府は旅客機撃墜事件について、まずは国際機関や国連安全保障理事会と緊密な協議を続け、制裁参加に関しては慎重に対応する立場のようだ。
 一方、韓国政府のある当局者は「ハレル副次官補の来韓の主目的は、イラン制裁に関する説明だと聞いている」と話す。イラン核問題の包括的な解決を目指す米国など6カ国とイランは先ごろ、協議を4か月延長することを決めており、これに関する説明があると予想される。
 ハレル副次官補は韓国のほかに日本と中国も訪問予定と伝えられる。

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