客船オーナーの歯科記録に関心集まる、主治医が遺体と照合

旅客船セウォル号沈没事故への関与が取り沙汰せれ、逃亡していた事実上の客船オーナー兪炳彦（ユ・ビョンオン）容疑者が変死体となって発見された。

　国をあげての大捜索の末、生きたまま確保できなかったことで国内に動揺が広がる中、兪容疑者の歯科記録に注目が集まっている。

　国立科学捜査研究院（国科捜）は兪容疑者の正確な死因を究明するため、精密解剖検査を実施。各部分をCT（コンピュータ断層撮影）で撮影し、精密調査を行っている。

　兪容疑者の遺体確認のため23日午後4時ごろ、妹であるユ・ギョンヒ氏と妹婿であるオ・ガプリョル前チェコ大使夫婦が、兪容疑者の歯科主治医らを同行させ、国科捜を訪問した。同行した歯科医は1年前、兪容疑者の歯科治療にあたった医師で、過去の治療記録と遺体の構造を比較したと見られる。

　国科捜側は死体解剖検査結果と死因を来る25日に発表する予定だ。