募金を寄託する呉団長(左)=(聯合ニュース)
募金を寄託する呉団長(左)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】在日本大韓民国民団(民団)は23日、韓国旅客船セウォル号沈没事故の被害者遺族のために寄せられた募金6400万円を公共法人「在外同胞財団」に寄託した。
 募金は東京都内にある民団の中央本部と48の地方本部に寄せられたもの。呉公太(オ・ゴンテ)民団中央本部団長は「愛する家族を失った悲しみを癒す方法はないが、それでも在日同胞の心を集めた」とした上で、「遺族と被害者の方に少しでも役立つよう願う」とコメントした。   
 募金は4月28日から6月30日まで約2か月間行われた。当初の目標は2000万円だったが、事故の詳細が日本でも伝わり、同胞社会が積極的に募金を行ったことで目標の3倍以上の寄付が集まった。 
 呉団長は、「事故の知らせを聞いてすぐに募金の計画を立てたが、当時は行方不明者の捜索が続いていて、救助の便りを待つ家族の心情を考慮し、焼香所の設置と募金開始を遅らせた」とした上で、「焼香所には在日同胞だけでなく安倍晋三首相をはじめとして多くの日本人が訪ねてきて哀悼の意を示した」と説明した。
 在外同胞財団の理事長は「故国の社会が困難な状況にある時、在日同胞が率先して寄付などの支援を行ってきた。寄付が遺族の痛みを慰めるのに使われるよう伝達する」と謝意を伝えた。  

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