遺体の遺留品には兪容疑者と推定できる手がかりが複数あったが見逃し、警察の認識の甘さに対する批判の声が出ている。
警察は6月12日午前、順天市にあるサービスエリアから2.5キロ離れた畑で腐敗した男性の遺体が見つかったとの通報を受け、遺体を収容した。だが、遺体の毛髪や骨など、一部の証拠物を回収せず、約40日間現場に放置していたことが分かった。
警察は国立科学捜査研究院(国科捜)の遺体から採取したDNAの検査結果が出るまで、ホームレスの遺体と判断していた。検察にも身元の分からない遺体と報告した。
警察庁から遺体のDNAが兪容疑者と一致するとの検査結果を通達され、保管中だった遺留品を調べ直し、兪容疑者との関連性を突き止めた。
順天警察署長は記者会見で、「遺留品が多数あったが、当時は見逃した。捜査過程に不備があった。遺留品を国科捜に(送って調査を)依頼するなど、積極的にやっていたら早く特定できたと思う」と述べ、過失があったことを認めた。
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