【ソウル聯合ニュース】今年に入ってからの中華圏を中心とした韓流ブームを追い風に、先月、韓国の化粧品輸出額が過去最高を記録した。
 韓国関税庁によると、6月の化粧品輸出額は1億5250万8000ドル(約154億7000万円)で、月ベース統計資料の提供を開始した2000年1月以降、最高を記録した。
 国・地域別では、中国(4485万ドル)、香港(2873万6000ドル)など中華圏への輸出が全体の半分近くを占め、米国(1588万2000ドル)、日本(1295万8000ドル)と続いた。
 一方、韓国の主要化粧品輸入国は、米国(4251万6000ドル)、フランス(2443万7000ドル)、日本(1740万7000ドル)、タイ(675万2000ドル)、中国(642万2000ドル)だった。
 化粧品業界関係者は化粧品を使う人口が1億人を超える中国市場は年10%前後の高い成長を見せていると指摘。その上で、「特に韓国の化粧品は中国市場で30%台の高い成長率を記録している」と説明した。
 またこの関係者は中国市場での急成長について、韓国ドラマやK-POPなど韓流ブームの影響が大きく、また韓国化粧品の優れた品質や現地市場を徹底的に分析した結果だと説明した。
 今年1~6月の韓国の化粧品輸出額は7億9593万2000ドルと、同庁が集計を始めた1995年以降で最高となった。化粧品輸入額は前年同期とほぼ同じで8億3853万5000ドル。1~6月までの化粧品の貿易赤字は過去最低の4260万4000ドルにとどまった。
 そのため、今年は初めて化粧品の貿易収支が黒字に転換する可能性が出てきた。
 実際に「美容またはメークアップ用製品類と基礎化粧品製品類」だけを見ると、昨年、既に黒字(1億5979万8000ドル)に転換している。
 また、同庁の資料では中国人観光客が韓国の免税店や一般の店舗で購入した金額は集計に反映されておらず、実際の化粧品輸出額は既に輸入額を上回っているとみている。 

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