2002年の釜山アジア大会に参加した北朝鮮の応援団(資料写真)=(聯合ニュース)
2002年の釜山アジア大会に参加した北朝鮮の応援団(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で開催された国際競技大会に北朝鮮応援団が参加した際に韓国政府が支給した滞在費用は1人当たり約160万ウォン(約15万9000円)程度であることが11日までに分かった。 
 統一部によれば、2002年の釜山アジア大会時に支出した南北協力基金13億5500万ウォンのうち、北朝鮮応援団の滞在費用は合計4億8300万ウォン。当時の北朝鮮応援団の人数は288人で、1人当たり167万ウォン程度が韓国から支給されたことになる。
 2003年に大邱で開催された夏季ユニバーシアードでは、応援団303人の滞在費用として南北協力基金から4億9200万ウォンが支払われた。応援団1人当たりの費用は約162万ウォン程度となる。
 2005年に仁川で開催されたアジア陸上競技選手権大会では、選手団20人と応援団124人の費用、合わせて1億9600万ウォンが支給された。大会期間が短く、選手団や応援団の規模も小さく、滞在費の支出は相対的に少なかった。
 北朝鮮応援団の滞在費用には貸し切りバスの費用と食費、宿泊費などが多くの部分を占めると分かった。 
 2002年の釜山アジア大会では、北朝鮮応援団が万景峰92号の船内に滞在し、宿泊費用はかからなかったが、港内停泊費用が少なくなかったとされる。
 一方、9月に開催される仁川アジア大会に、北朝鮮が大規模応援団を派遣すると明らかにした中、韓国政府は応援団滞在費用については自ら負担するのが原則とし、これまでとは異なり、費用の支給に否定的であることが分かった。
 統一部関係者は、「2002年の釜山アジア大会当時と比較すると南北関係の状況などが大きく変わり、原則的に応援団の滞在費用は北側が自ら支払う方向で議論が進められるものとみられる」と伝えた。
 同部の金義道(キム・ウィド)報道官は定例会見で、現在、北朝鮮が支援要請をしていないため、現段階で支給について述べるのは適切ではないとコメントした。

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