【ソウル聯合ニュース】韓国製品に対する各国の輸入規制措置が最近急増していることを受け、韓国政府が対応に乗り出した。
 韓国貿易協会の国際貿易研究院によると、昨年の韓国からの輸入品に対し各国が取った規制措置は34件。36件だった02年以来の高水準になった。
 韓国企業が国内より安い価格で輸出し、現地の競合企業に訴えられた反ダンピング(不当廉売)に関する調査が24件で最も多く、自国産業を保護するとの名目で出された緊急輸入制限(セーフガード)が9件、反ダンピング調査とともに相殺関税を課されたケースが1件だった。
 品目は韓国の主力輸出品がほとんどを占めた。最も多いのは鉄鋼の13件で、化学とプラスチックが10件ずつ。機械・電機電子が4件だった。
 17カ国で韓国製品に対する規制が取られた。34件の規制措置のうち、米国をはじめとする先進国でのものは11件で、残りの23件はインドなどの新興国だった。
 国際貿易研究院は「韓国製品の世界輸出市場でのシェアが3%台に迫る中、各国のけん制が厳しくなっている。特に中小企業への打撃が大きい」と指摘する。
 政府も対策を講じている。貿易障壁問題について研究しているほか、規制の兆しをとらえた際は相手国と調整し、未然にこれを防いでいる。それでも駄目な場合は世界貿易機関(WTO)や輸出国政府との対話を通じ規制の改善を持続的に求めていく方針だ。

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