サムスンの展示館を見学する習主席=4日、ソウル(聯合ニュース)
サムスンの展示館を見学する習主席=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と訪問中の習近平中国国家主席は4日午後、ソウル市内の新羅ホテル迎賓館に開設されたサムスン電子とLG電子の展示館を見学した。
 サムスンは「中国と共に成長するサムスンの『中国の夢』」を主題に製品を展示した。「中国の夢」は全人民が幸せな社会という習主席のビジョンだ。
 李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が習主席を案内した。105インチの曲面型(フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ)4Kテレビなどの先端製品を紹介した。半導体や電池、ディスプレーなどサムスンの中国内での主な事業の現況についても説明した。同社は昨年、中国圏での売り上げが758億ドル(約7兆7300億円)に達し、約12万人が166の拠点に勤めている。 
 習主席は「サムスンが中国でさまざまな社会貢献をしていることに感謝する」とした上で、「小康社会(ややゆとりのある社会)の建設に大きく寄与するもの」と謝意を表明した。
 李副会長は2010年2月の北京の人民大会堂で当時副主席だった習主席と面談し、同年8月にも面会している。また、昨年4月に中国海南省博鰲で開かれた「博鰲アジアフォーラム」でも面会した。
 LG展示館は具本茂(ク・ボンム)LGグループ会長が習主席を案内した。具会長は同社の製品と新技術を紹介し、協力について意見を交わした。330.2平方メートルの展示館には105インチの曲面4Kテレビや「G3」などのスマートフォンなどを展示した。 
 習主席は展示館を見学した後、「新エネルギーと情報技術産業分野が印象深い」とし、「これから中国市場が発展する段階にあるので、韓国企業と良い協力関係をつくることを期待したい」と述べた。
 同社は下半期に「G3」を中国で発売し、広州にLGディスプレーの液晶パネル工場を本格稼動させる。南京にはLG化学の電気自動車用バッテリー工場を建設する。
 具会長は2005年、当時、浙江省党書記だった習主席とソウルで初めて会い、昨年は朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中経済使節団の一員としてあいさつを交わした。

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