【ソウル聯合ニュース】韓国北東部、江原道高城郡にある南北軍事境界線近くの陸軍部隊の見張り所で先月21日に兵長が銃を乱射し逃走した事件で、陸軍の関係者は3日、捜索中の兵士らが兵長と推定される兵士と少なくとも3回接触しながら身柄を確保できなかった事実を明らかにした。
 同関係者は、「最初は先月22日午前11時16分、2回目は同11時56分、3回目は同月23日午前2時13分ごろ、捜索中だった兵士と逃走中の兵長が接触した」と話した。 
 また、兵長と推定される兵士は「訓練兵だ」「敵味方識別章を取りに行くところ」「合言葉を忘れた」などと偽り、逃走した。3回目の接触時には兵士が逃走する兵長に対し3発発砲して追ったが、その場では身柄を確保できなかったという。
 また、逃走した兵長の捜索作戦中に腕に銃弾を受けた捜索チーム小隊長の負傷は、監視カメラなどの映像を分析した結果、別の兵士の誤認射撃によるものとの結論が出た。
 さらに、事件当日、救急ヘリコプターが事件発生から3時間27分後に到着したことも明らかになった。飛行禁止地域での飛行承認などに時間がかかったためだという。
 兵長は先月21日、同僚に手投げ弾を1発投げ、銃を乱射。5人を殺害、7人にけがを負わせて逃走。同23日午後3時ごろ身柄を確保された。

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