【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は30日、青瓦台(大統領府)で主宰した首席秘書官会議で、「有能な公職候補を常時発掘して人材プールをつくり、彼らに対する評価と検証資料を管理し、必要なポストに必要な人材を起用する」と述べた。
 朴大統領は旅客船沈没事故をめぐる対応の責任を取って4月下旬に辞意を表明していた鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相の後任にこれまで2人の候補を指名したが、いずれも辞退に追い込まれ、結局、鄭首相の留任を決めた。野党側は「新しい首相候補を選べない無能な政権」などと批判している。
 人材プール制度はこれらの批判をかわす狙いがあるとみられる。朴大統領は鄭首相の留任と関連し、「これ以上の国政の空白を放置できなかった」と説明。時代的要求に応えられる人を探すために、多くの努力を行ったが、決して容易なことではなかったと話した。
 また、首相候補の国政遂行能力や総合的な資質よりは、個人的な批判や家族問題が争点となったと指摘。国会も人材が国のために奉仕できる機会を与えるにあたり、現行の人事聴聞会制度に改善すべきことはないか検討し、与野党が制度改善策を模索してほしいと求めた。
 一方、朴大統領は江原道高城郡にある南北軍事境界線近くの陸軍部隊で兵長が同僚5人を射殺した事件と関連し、「軍部隊での事故で、入隊した子どもを持つ両親が感じる不安を思うと誠に申し訳ない」と述べた。

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