蔚山の自動車製造工場=(聯合ニュース)
蔚山の自動車製造工場=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国製造業の景況判断指数(BSI)が、旅客船セウォル号沈没事故が起きた4月以降、2か月連続で下落した。6月は期待されたサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会による特需もなく、景況感はさらに悪化した。

 韓国銀行(中央銀行)が30日に発表した6月の企業景気実査指数によると、製造業のBSIは77で前月より2ポイント下落した。
 BSIは100を上回ると、景気を良いとみる企業が悪いとみる企業より多いことを意味し、100未満ならばその逆となる。
 年初の76から4月は82と順調に上昇を続けてきたが、5月に今年初めて下落したのに続き6月も低下した。
 韓国銀行は「内需不振、ウォン高、新興国の成長鈍化で景況感が悪化した」と説明。さらに「6月には電機電子業種などでワールドカップ特需への期待が大きかったが実績は予想より低調だった」と指摘した。
 大企業より中小企業、輸出型企業より内需型企業の下落幅が大きかった。中小企業のBSIは前月の75から72に、内需型企業は81から78にそれぞれ3ポイント下落。ともに今年最低となった。
 7月の見通しBSIも前月より3ポイント下落して78となった。
 製造業よりもセウォル号沈没事故の影響が大きかった非製造業のBSIが66と前月比3ポイント下落した。下げ幅は前月より拡大した。
 BSIと消費者心理指数(CSI)を組み合わせた6月の経済心理指数(ESI)は前月より3ポイント低い94。

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