【ソウル聯合ニュース】韓国の放送通信審議委員会の関係者は24日、文昌克(ムン・チャングク)元中央日報主筆が次期首相候補の辞退に追い込まれる引き金となった過去の発言を報じたKBSテレビのニュース番組を審議する方針を明らかにした。
 同委員会の関係者は、「KBSの報道が(文氏に関する動画を)継ぎはぎすることで発言全体の趣旨を歪曲(わいきょく)した」との市民の申し立てを受け、放送の公正性に違反していないか審議すると説明した。同委は来月1日、諮問機関の報道教養放送特別委員会を経て放送審議小委員会でKBSニュースについて制裁を与えるかどうか判断する。
 文氏は10日、朴槿恵(パク・クネ)大統領から次期首相候補の指名を受けた。しかし、翌11日にKBSの夜9時のニュース番組で、2011年にソウルの教会での講演で日本による植民地支配や南北分断は「神の意思」との趣旨の発言をしたと報じられ、強い批判を浴びた。問題視された一部の発言については謝罪したが、辞退を求める声は収まらず、この日候補を辞退した。

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