【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関・国家情報院(国情院)の大統領選挙介入疑惑の捜査過程で、警察首脳部による不当な介入があったと証言したソウル・冠岳警察署の女性課長が20日、辞職願を提出した。
 同署によると女性課長は同日午前、一身上の都合により辞職願を提出したという。
 同警署長は「詳しい理由は尋ねなかった」とした上で、「辞職願はソウル地方警察庁に提出した」とコメントした。
 女性課長は元弁護士で、2005年に警正(警視に相当)として特別採用された。昨年、ソウル・水西警察署の捜査課長として、国情院による大統領選介入疑惑を捜査。同4月にソウル地方警察庁長だった金用判(キム・ヨンパン)氏が捜査を妨害したと証言した。その後起訴された金氏は一審、二審ともに無罪を宣告されている。
 2012年末に実施された大統領選挙をめぐっては、最大野党・民主統合党(現新政治民主連合)の文在寅(ムン・ジェイン)候補を中傷する書き込みをするよう部下に指示したとして、当時の国情院トップが起訴され、金氏も捜査を縮小・隠ぺいするよう圧力をかけたとして職権乱用や公職選挙法違反などの罪で在宅起訴された。

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