【ソウル聯合ニュース】韓国の新首相候補に指名された文昌克(ムン・チャングク)元中央日報主筆の任命同意案と人事聴聞要請書の国会提出が17日に予定されていたが、同日中の提出は困難であることが青瓦台(大統領府)関係者の話で分かった。
 同関係者は聯合ニュースの取材に対し、朴槿恵(パク・クネ)大統領が中央アジア3カ国歴訪中だとの理由を挙げ、現地での日程や時差などの関係で朴大統領から任命同意案に対する承認を受けるのが難しい状況だと説明した。
 一方、文氏の人事聴聞準備団は予定通り同日中に朴大統領からの承認を得て、任命同意案と 人事聴聞要請書を国会に提出する考えだ。準備団の関係者は「国会側に業務時間の延長を要請している。午後10時まで待ち、提出することが目標だ」と話している。
 文氏はジャーナリスト時代に書いた保守色の強いコラムや、南北分断や日本による植民地支配を「神の意思」と発言したことが明らかになり、強い批判を浴びている。16日には慰安婦問題をめぐる過去の発言が問題視されていることについて「傷つけられた方々に心からおわびする」と謝罪したが、自らは指名を辞退しない姿勢を示した。
 文氏に対しては野党だけでなく与党セヌリ党の国会議員からも候補辞退を求める声が上がっている。
 しかし、文氏は17日午後、政府ソウル庁舎別館で、「辞退要求についてどのように考えているか」との記者団の質問に対し、「そうする考えはない」と答えた。その上で、「人事聴聞会で国民と国会議員に堂々と私の意見を申し上げ、理解を求めたい」と述べた。

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