中国の北朝鮮消息筋によると、外国人観光客誘致を進めてきた北朝鮮は北東部の経済特区、羅先の羅津港とロシア極東のウラジオストク港を結ぶ海上観光コースを新設するため改造事業を展開してきた。
北朝鮮は中国人投資家と共に今年初めから羅津港で同船の貨物積載関連設備を外し、客室をリフォームするなど遊覧船への改造作業を本格的に推進した。だが改造に必要な資金と期間が当初の予想をはるかに上回り、難航していると伝えられた。
ある北朝鮮消息筋は、万景峰号が老朽化しているため改造に膨大な資金が必要とされ、事業が突然中断されたと説明。北朝鮮が計画していた羅津とウラジオストクを結ぶ観光コースの年内開通が事実上、難しくなったと明らかにした。
同船は在日朝鮮人の帰還事業にも用いられ、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の代表団や貨物を輸送し、日朝往来の代名詞となった。北朝鮮への帰還事業が中断した1984年からは貨物船として使われた。
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