【仁川、水原聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故で、同船の運航会社・清海鎮海運の実質的オーナー、兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者の逃亡支援を主導しているとされる60代の女が13日、水原地検に自首した。検察当局は逮捕状を執行し、仁川地検に女の身柄を移送している。兪容疑者の逃亡に関わった経緯と、逃走経路、兪容疑者の行方などについて調べる方針だ。
 女は兪容疑者が創設したキリスト教系新興教団の信徒。50代の女性信徒と共に同教団の施設「クムス院」(京畿道安城市)で逃亡資金と潜伏先の用意、逃亡支援グループの配置などを信徒らに指示したとされる。
 女は兪容疑者の側近の一人で、起訴されているキム・ハンシク被告を清海鎮海運の代表に就任させるなど、教団内で影響力を行使してきた。兪容疑者一家の財産管理にも関与してきたとされる。教団内部の派閥争いで数年前から重要な意思決定に関与できなかったが、兪容疑者の逃亡支援を主導し、教団の中心人物として浮上した。
 検察は女らの逮捕状を取ってクムス院を家宅捜索したが、身柄の確保には失敗していた。
 一方、女の娘は母親の指示を受け、横領などの疑いで指名手配されている兪容疑者の長男デギュン氏に同行し、逃亡を助けているという。

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