【ソウル聯合ニュース】韓国海軍が保有する誘導弾高速艦(PKG)が停泊できる海軍基地が、黄海の白ニョン島に年末をめどに完成する。韓国軍関係者が13日、明らかにした。
 黄海の韓国側最北端にある白ニョン島に海軍基地ができることで、黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)付近での北朝鮮による挑発に対する韓国海軍の対応能力が画期的に改善する見通しだ。
 軍関係者によると、この海軍基地には170トン級の誘導弾高速艇や570トン級の誘導弾高速艦が停泊できるという。
 韓国海軍は北朝鮮海軍と交戦した1999年の「第1延坪海戦」以降、誘導弾高速艦の建造計画を樹立しこれまでに15の艦艇を就役させている。
 NLLを侵犯し韓国領海に入った北朝鮮の警備艇を追い返す過程で北朝鮮の警備艇が先制射撃したことで始まった第1延坪海戦は、今月15日で発生から15年を迎える。
 海軍関係者は「白ニョン島海軍基地に誘導弾高速艦が配備されれば、北朝鮮の警備艇によるNLL侵犯に迅速に対応できる」と話した。
 425億ウォン(約42億5000万円)の予算を投入し建設される同海軍基地は、旅客船も停泊できる民間と軍の複合港で、NLLから約10キロの距離に位置する。
 北朝鮮も白ニョン島の向かい側の古岩浦にホバークラフト60~70隻が停泊できる海軍基地を2012年に完成させている。
 韓国海軍は死者6人、負傷者19人を出した02年の「第2延坪海戦」の発生を受け、誘導弾高速艦とともに2300トン級の新型護衛艦もNLL付近に配備した。
 これに対し北朝鮮も200トン級の新型戦闘艦を実戦配備したほか、ステルス型高速浸透船舶(VSV)を建造するなどNLLの海上戦力強化に注力している。
 また韓国情報当局は、北朝鮮がこのほど700トン級の新型護衛艦を建造中であることを把握した。
 この護衛艦は全長76メートルで韓国海軍の哨戒艦(1200トン)より22メートル短いが、ヘリコプターの離着陸が可能とされる。
 第2延坪海戦以降、韓国軍合同参謀本部は北朝鮮のNLL侵犯に対応する海上作戦指針を「警告放送-示威機動-遮断機動-警告射撃-撃破射撃」の5段階から、「警告通信-警告射撃-撃破射撃」の3段階に簡素化した。北朝鮮の挑発に対しすぐに警告射撃や撃破射撃をできるよう変更した。

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