ローマ法王フランシスコ=(AP=聯合ニュース)
ローマ法王フランシスコ=(AP=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】8月に来韓するローマ法王フランシスコが執り行うミサに、韓国旅客船セウォル号の沈没事故犠牲者の遺族が招かれ慰めのメッセージが伝えられる。
 韓国天主教(カトリック)などによると、法王の来韓に関する打ち合わせのため教皇庁の担当者が9日から11日まで韓国を訪問した。
 教皇庁は韓国政府や韓国天主教来韓準備委員会と協議し法王の来韓スケジュールを事実上、確定させた。
 法王は8月14日から18日までの日程で来韓し、15日午前に中部の大田ワールドカップ競技場で聖母被昇天の大祝日ミサを執り行う。
 同日午後には忠清南道唐津市で開かれるアジアカトリック青年大会を訪問し参加者らと約2時間にわたり対話する。
 16日にはソウル中心部・光化門一帯で「列福式」が行われる。列福とは、生前の徳と聖性が法王に認められた信者を聖人に次ぐ福者として列するもので、今回は18~19世紀の殉教者124人が列福される。
 天主教は20万人に席を割り当てる。見物客も合わせると参加者は50万~100万人に上ると予想される。
 式は午前10時から2時間20分間行われ、法王のパレードも予定されている。
 17日には忠清南道瑞山市でアジア青年大会閉幕ミサを執り行う。
 最終日の18日にはソウル・明洞聖堂で朝鮮半島の平和を願うミサを行う。韓国天主教はこのミサに北朝鮮のカトリック関係者が参加できるよう北朝鮮の朝鮮天主教協議会に協力を求めている。
 また、法王は来韓中のミサにセウォル号沈没事故の犠牲者遺族を招き慰めの言葉を贈る予定だ。遺族との面会も検討しているという。
 さらに、法王が朝鮮半島の分断の象徴である南北非武装地帯(DMZ)を訪問することも検討されているが、北朝鮮を刺激しかねないとしてまだ確定していないもようだ。
 教皇庁は近く法王の来韓日程を正式に発表する。

Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0