船運航会社オーナー逃亡支援の3人逮捕＝韓国沈没事故

【安城聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故で、警察当局は11日、同船の運航会社・清海鎮海運の実質的なオーナー兪炳彦（ユ・ビョンオン）容疑者の逃亡を助けた疑いで、兪氏が創設したキリスト教系新興教団の信徒3人を逮捕した。
　警察当局は同日午前、約4000人の警察官を投入し、同教団の施設「クムス院」（京畿道安城市）を強制捜索している。3人は兪容疑者の逃走車両を提供した疑いが持たれているという。警察は50代と60代の女性信徒など、組織的に兪容疑者の逃亡を支援している約10人の身柄確保に向け総力を挙げて捜索を続けている。　　　
　検察当局は同日午前、教団側に家宅捜索礼状と逮捕状を執行する方針を伝えた。捜索開始後、信徒1人が公務執行妨害の疑いで逮捕されたが、ほかの信徒らは抵抗していない。
　捜索前、同教団関係者は記者会見し、「検察は沈没事故の原因究明に集中せよ」と非難した。
　検察と警察当局は先月21日にも兪容疑者らを逮捕するため、同施設を捜索したが発見できなかった。兪容疑者は巨額の横領や背任、脱税の疑いで指名手配されているが、逃亡を続けている。