【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が11日発表した雇用動向によると、5月の失業率は前年同月より0.6ポイント悪化し、3.5%だった。青年(15~29歳)の失業率も1.3ポイント悪化の8.7%。
 5月の就業者は2581万1000人で、前年同月から41万3000人増加した。増加幅は就職活動シーズンだった2月に83万5000人を記録したが、3月が64万9000人、4月が58万1000人と減り、5月まで3か月連続で鈍化している。40万人台に下がるのは昨年8~10月以来。ただ、昨年の月平均の増加幅(38万6000人)は上回っている。
 就業者数の変動を年齢別にみると、50代(22万7000人増)と60歳以上(18万2000人増)、40代(2万2000人増)で増加した半面、8か月連続で増加していた20代(1万1000人減)はマイナスに転じた。30代(4万2000人減)も減少した。
 産業別では芸術・スポーツ・余暇関連サービス業(1万7000人減)や事業施設管理および事業支援サービス業(2万5000人減)、運輸業(1000人減)がマイナスとなった。また、今年20万~30万人台増が続いていた卸小売業・宿泊飲食店業(17万4000人増)も増加幅が縮小した。
 4月半ばの旅客船沈没事故発生後、旅行や宿泊、運輸などを中心にサービス業が冷え込み、雇用も鈍化したと分析される。統計庁関係者は「影響がどの程度だったかを正確に言うのは難しいが、確かに影響はあったと判断される」と話した。
 5月の就業率は60.8%で、前年同月比0.4ポイント上昇した。男性は71.8%、女性は50.2%にそれぞれ上がった。
 失業者は95万1000人と、1年前と比べ15万4000人増加した。15~19歳を除くすべての年齢層で増加した。
 非経済活動人口は1年前より16万2000人少ない1569万1000人だった。7か月連続で減少。働く意欲はあるものの失業状態の長期化により求職活動を断念した人は42万5000人で、前年同月から25万1000人増えた。

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