【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は10日の閣議で、沈没した旅客船セウォル号の運航会社、清海鎮海運の実質的なオーナーとされる兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者の逮捕をあらためて命じた。
 朴大統領は、「検察や警察が多くの努力をしているにもかかわらず、まだ捕らえられずにいるのは話にならないと考える」と指摘。捜索方法を再点検し、あらゆる手段を用いて兪容疑者を逮捕して、必ず法の審判を受けさせなければならないと強調した。
 朴大統領が会議の席で兪容疑者を早急に逮捕するよう指示したのは、先月27日の閣議、2日の青瓦台(大統領府)首席秘書官会議に続き3回目。 
 兪容疑者の逮捕に繰り返し言及するのは、先月22日に拘束令状が発布されてから20日が過ぎても、正確な所在の把握もできずにいる検察と警察に対する叱責とみられる。 
 朴大統領はまた、「無分別に利益だけを追求する不道徳な企業運営により、国民の身体と財産に大きい被害を引き起こした場合、企業主本人の財産だけでなく、第三者名義の隠匿された財産まで徹底して追跡して還収する必要がある」と述べた。 
 同問題について、「隠匿財産をとことん追跡し、犯罪者本人だけでなく家族、第三者からも財産を追徴することができるようにする内容の政府提出法案が現在の国会で審議中」とした上で、「早急な通過のために共に努力することを望む」と注文した。
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