大統領府の広報首席秘書官に尹斗鉉YTNプラス社長＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は8日、青瓦台（大統領府）の李貞鉉（イ・ジョンヒョン）広報首席秘書官の後任に、尹斗鉉（ユン・ドゥヒョン）YTNプラス社長（53）を内定した。青瓦台の閔庚旭（ミン・ギョンウク）報道官が発表した。
　閔氏は尹氏について、「（報道専門テレビ局である）YTNの政治部長や報道局長など、長い間ジャーナリストとしてバランスの取れた考え方を持ち、鋭い分析力を発揮してきた」と評価。「政府が推進する国家改造に関する政策を説明し、国民に理解と協力を求める適任者と判断した」と説明した。
　朴政権発足後、青瓦台の政務首席秘書官と広報首席秘書官を務めた朴大統領の最側近の一人である李氏は、4日の統一地方選後に辞意を表明。朴大統領は8日、李氏の辞表を受理した。韓国では旅客船セウォル号沈没事故で政府への批判が高まり、青瓦台の人事刷新を求める声が上がっていた。今後、青瓦台の本格的な人事刷新が進められるとみられる。野党は李氏らの交代を求めていた。
　閔氏は別の首席秘書官の交代に関しては、「誰が交代されるかは詳しく分からない。対象者については検証が行われていて、近く結果を発表すると思う」と述べた。
　李氏は7月に実施される国会議員の再・補欠選に出馬する意向とみられる。今週中に与党セヌリ党で記者会見し、今後の去就について明らかにする見通しだ。