【ソウル聯合ニュース】パナマの検察が、武器密輸の罪で起訴された北朝鮮船籍の貨物船の船長ら3人にそれぞれ懲役8年を求刑した。米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が6日、伝えた。
 この貨物船、清川江号は昨年7月、キューバでミサイルなどを積んでパナマ運河を通過しようとしたところを摘発され、パナマ当局に拿捕(だほ)された。船員32人は今年2月、北朝鮮当局が69万ドル(約7060万円)の罰金を支払った直後に釈放されたが、船長と船員2人は武器密輸の罪に問われた。
 事件を担当したパナマの検事はVOAのインタビューに対し、4日に開かれた裁判で懲役8年を求刑したことを明らかにした。これに対し弁護側は、船長と船員らは上層部の指示に従ったにすぎないと主張。また、北朝鮮の武器取引を禁じた国連安全保障理事会の決議は個人ではなく国が対象で、船長と船員らはこれに当たらないとした。
 VOAによると、これ以上審理はなく、1か月以内に判決が出る予定だ。判事が懲役刑を言い渡せば被告側は不服を申し立てることができるが、最高裁まで争われた場合、最終的に判決が出るまで数か月かかるとみられる。

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