【東京聯合ニュース】韓国、フィリピン、インドネシアなどの旧日本軍による慰安婦被害者は2日、衆議院第一議員会館で行われた「第12回日本軍『慰安婦』問題アジア連帯会議」で、苦痛に満ちた記憶を語った。
 慰安婦問題の解決を目指す各国の非政府組織(NGO)や被害者、遺族らが出席した。
 フィリピン出身の慰安婦被害者は、旧日本軍に髪と腕をつかまれてトラックに乗せられ、車の中にはすでに複数の女性が乗っていたと当時の状況を証言した。
 強制連行の証拠が発見されなかったという日本政府の主張については、「完全に嘘だ。私がその証拠」と声を高めた。
 インドネシア出身の被害者は9歳の時に軍に連行された話を始めたが、悲しみが込み上げて話を続けることができなかった。
 韓国の被害者は、夜中に家にやってきた軍人に連行された経緯と、軍の部屋に入ることを拒否したために、電気での拷問をはじめ、様々なつらい目にあった事実を打ち明けた。
 東ティモールのある活動家は第2次世界大戦末期、旧日本軍が東ティモールを占領する過程で多くの若い女性が「性奴隷」として連行され、苦痛を受けたと主張。被害者が今も受けている社会的差別や、健康問題、生活苦が改善されるよう、協力してほしいと伝えた。
 会場となった議院会館には韓国、オランダ、南アフリカ共和国、タンザニアなど17カ国の外交官が出席し、被害者の証言に耳を傾けた。
 連帯会議側は日本政府に対し、慰安婦動員の強制性と日本政府および軍の介入を認めて賠償や謝罪など措置を早く取るよう要求する提言を用意した。
 また、1993年の河野談話発表後に発見された慰安婦関連公文書などの資料529点を日本政府に提出し、強制連行を直接示す記述が発見されなかったという政府答弁の撤回を要求するとした。
 参加者は同日、会議に先立ち、衆議院会館前で河野談話を否定しようとする動きを糾弾し、日本政府に対し賠償を求める集会も開いた。

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