【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の金ミンソク報道官は29日の定例記者会見で、米国が高高度防衛ミサイル(THAAD)システムを韓国に配備することを検討中であるとする海外メディアの報道について「今のところ上層防衛システムであるTHAADの導入は考えていない」と述べた。
 米国が朝鮮半島内のTHAAD展開を検討しているかについては「韓国国防部が把握していることはない」とした。
 その上で、韓国軍は終末段階の下層防衛ができる地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を購入中であるほか、現在開発中の長距離地対空誘導弾(LSAM)でミサイル下層防衛を目指す計画だと説明した。
 韓国軍は2022年をめどに高度50~60キロの弾道弾を迎撃できるLSAMの開発を進めている。
 また、一部で繰り返し提起されている米ミサイル防衛(MD)システムへの編入可能性について、「米国のMDと韓国型ミサイル防衛(KAMD)は別のシステムだ」として否定した。
 さらに、シンガポールで31日に開かれる韓米日防衛相会談でMD協力問題が議論される可能性はあるかという質問には「ミサイル防衛に関する議題はないと承知している」と述べた。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルは28日(現地時間)、米国が北朝鮮のミサイル攻撃に対応するためMDシステムの中核となるTHAADの韓国配備を検討中だとしながら、「米政府は既にTHADD配備のための用地を調査している」と報じた。

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