【ソウル聯合ニュース】今年、韓国の建設会社の海外建設工事受注額が早くも300億ドル(約3兆600億円)を突破した。
 国土交通部と海外建設協会によると、年初から今月27日までに韓国企業が受注(契約ベース)した海外建設工事は309億2655万6000ドルと集計された。前年同期に比べ32.6%増加した。6月より前に300億ドルを超えるのは2010年に続き2回目。
 海外建設協会の関係者は「2010年はアラブ首長国連邦(UAE)からの原子力発電プロジェクトの受注だけで200億ドル近くを計上した。事実上、今年が300億ドル最速突破とみてよい」と話している。
 受注先をみると、中東が245億8365万6000ドルで全体の80.5%を占めた。アジアが45億2068万4000ドル、中南米が11億5548万5000ドル、アフリカが4億8955万4000ドルなど。業種別にはプラントなどの産業設備部門が86.0%の265億9461万ドルだった。
 受注の好調は、年初から産油国の大型プロジェクト獲得が相次いだため。韓国の建設4社でイラクの製油工場(60億4000万ドル)、5社でクウェートのクリーン燃料生産工場(71億ドル)の工事を受注している。
 この勢いが続けば、今年の海外建設受注目標700億ドルは問題なく達成できると韓国政府は期待する。ただ、タイで政情不安が続いており、同国での水管理事業の受注は不透明となっている。

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