消火作業に当たる消防隊員=26日、高陽(聯合ニュース)
消火作業に当たる消防隊員=26日、高陽(聯合ニュース)
【高陽聯合ニュース】ソウル近郊の京畿道・高陽の総合バスターミナルで26日午前に発生した火災で、5人の死亡が確認され、37人がけがをした。
 消防防災庁は中央事故収拾本部を設置し、事故の収束作業に当たっている。警察当局は火事の原因の特定や、消防施設の不備や安全規則の違反などについて調べている。
◇火災の概要
 26日午前9時ごろ、高陽市外バス総合ターミナルの地下1階にあるフードコートの工事現場で火事が発生した。京畿消防本部は5人が窒息のため死亡し、37人がけがをしたと発表した。同本部は当初、死亡者は7人としていたが、2人は病院到着後の心肺蘇生で救命されたとして訂正した。負傷者は9人増えた。
 現場には死傷者が取り残されている可能性があり、救助隊は確認作業を急いでいる。警察と消防当局は死亡者の身元確認を進めている。
 死亡者はショッピングモールのスタッフや清掃作業員、配達業者らという。負傷者らは有毒ガスを吸い、病院で手当てを受けている。病院関係者によると、うち7~8人は重体で、残りの負傷者はめまいを訴えている。死亡者が増える恐れがある。バスの乗客やショッピングモールの来店客など、軽傷者7~8人は手当てを受けて帰宅したという。
 火は約20分後に消し止められた。通報を受けて消防車約30台や消防隊員約120人が出動し、ターミナル周辺では大混雑が起きた。
 ターミナルには大型スーパーや映画館などが入居している。火事が発生した際、ターミナル内には開店を準備するショッピングモールのスタッフや乗客ら数百人がいて、火事発生直後に避難したという。
 ターミナルに隣接する地下鉄3号線の白石駅では事故を受けて列車が停車せず通過していたが、午前10時24分から正常運行している。
◇火事の原因
 消防と警察当局はターミナル地下1階のフードコートの工事現場で溶接作業中に飛び火したと推定している。現場ではフードコートへの入店を控えた店舗の改装工事が行われており、可燃性のある資材が多数使われていたという。
 死亡者の多くは地上2階のトイレで見つかった。消防当局は煙が立ち込め避難したが、窒息死したとみている。
 ターミナルは地下5階、地上7階、面積は約2万平方メートルで、2012年6月にオープンした。1日にバス約250台が利用する。

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