【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官と欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表(外相に相当)は23日、ソウルで会談し、北朝鮮の挑発を抑止し、非核化を推進するための協力を強化していくことで一致した。
 尹長官は同日、会談後にアシュトン代表との共同記者会見を行い、「北の核開発を決して容認せず、核実験などの追加挑発に対し、国際社会が断固たる対応を取るとの立場を再度確認した」とした上で、「北の挑発抑止と非核化のための協力をさらに強化することとした」と明らかにした。
 また、北朝鮮軍が22日に黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い延坪島南西沖で哨戒活動中だった韓国軍艦艇の近くに2発砲撃したことについて、決して容認できないという点で意見を共にしたと述べた。
 韓国の対北朝鮮政策については、「韓国・EU間の対北朝鮮政策協議を強化し、危機管理活動基本参加協定を誠実に履行、多様な危機管理状況での共助能力を向上させることで合意した」と説明した。
 アシュトン代表は会見で、「今回の訪問を機に安保と非核化について深い対話をした」とした上で、「北朝鮮の非核化と安定した平和な朝鮮半島の構築という共同目標をわれわれは共有している」と述べた。
 また「韓国はEUと三つの主な協定(自由貿易協定、基本協定、危機管理活動協定)を全て締結した世界で唯一の国」と説明。双方の関係が革新的に成長している証拠だと強調した。
 尹長官はEUが韓国を「違法、無報告、無規制(IUU)漁業国」と予備判定したことと関連し、水産当局間の対話と協力により、円満な解決を目指すこととしたと述べた。
 アシュトン代表は「韓国・EU危機管理活動基本参加協定」署名などのために同日訪韓し、24日、出国する。
 外相会談後に正式署名した同協定は自然災害や海賊対策、紛争地域の平和維持活動など危機管理分野での協力を強化する内容が含まれている。

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