セウォル号運航会社オーナー、ユ・ビョンオン氏と長男テギュン氏の情報提供を呼びかけるポスター
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ユ・ビョンオン セモグループ前会長(73歳)が検察の捜査を逃れているが、その行方に関心が集まっている。

 検察はユ氏と長男のテギュン氏(44歳)を指名手配とし、検挙に総力を挙げている。

 23日検察によると、仁川地検特別捜査チームは、ユ氏親子が側近やキリスト福音浸礼会(別名「救援(クォン)派」)信者の協力を得て身を隠しているとされている。

 検察関係者は「今後の捜査過程でユ氏親子を庇護したりかくまったりした事実が発覚すれば、犯人隠匿逃避罪として厳重な処罰をする」と警告した。

 刑法151条では、罰金以上の刑に該当する罪を犯した者を隠匿または逃避させた者は、3年以下の懲役または500万ウォンの罰金に処することになっている。

 犯人隠匿逃避罪における「隠匿」とは、場所を提供し犯人をかくまうことを言う。「逃避」は隠匿以外の方法で犯人の捜査を混乱させたり、不可能にさせたりする一切の行為を意味する。

 検察関係者は「ユ氏親子は重罪を犯して逃亡中」とし、「2人の逃亡を手伝う行為については些細なことでも犯人隠匿逃避罪を適用する」と述べている。

 検察は具体的な例として、宿泊先や飲食、金品、携帯電話、自動車の提供する行為を挙げている。ユ氏らを車に乗せて運転したり、さまざまな用事を代行したりする場合も処罰されることになる。

 捜査機関の検挙活動に関する情報を提供したり、所在把握の虚偽情報を提供したりした場合にも犯人隠匿逃避罪が適用される。

 昨年5月、南原(ナムウォン)支庁で手錠をかけたまま逃走した犯人は、26日間逃走した。

 この犯人に逃走資金50万ウォンを渡し、寝床を一晩提供した刑務所の同期が犯人逃避罪で起訴され、懲役6か月・執行猶予2年を宣告された。

 ソウル東部地検は、1900億ウォンの会社資金を着服したトンア建設資金部長パク氏と一緒にカジノで賭博をして逃亡を助けた容疑でキム氏を2009年に拘束・起訴し、キム氏は懲役1年の実刑となった。

 逃亡中の指名手配者に自分名義の携帯電話2台を契約して渡した、警察官が検察に見つかり、懲役1年6か月・執行猶予2年の宣告を受けた事例もある。

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