セウォル号運航会社オーナー、ユ・ビョンオン氏の情報提供を呼びかけるポスター
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検察・警察の捜査を避け、行方をくらましているユ・ビョンオン セモグループ前会長(73歳)に対し、5000万ウォンの懸賞金がかけられた。

 300名以上のセウォル号人命被害と、1400億ウォンに及ぶユ氏の横領及び背任などを考えると懸賞金規模が小さいのではないかという指摘もある。

 これに関して、検察関係者は23日「懸賞金5000万ウォンは、規定よりもはるかに大きな金額である」と説明した。

 警察は「犯罪申告者等、保護及び報奨に関する規則」に従って犯人検挙功労者に対する報奨金を定めている。

 犯罪ごとに報奨金支給規模は異なるが、最高金額は5億ウォン。

 公務員の違法選挙運動介入行為、違法政治資金受け渡し行為など公職選挙法や政治資金法違反に関する情報提供をした場合は、最高金額になることもある。

 3名以上を殺害した者や、暴力組織または犯罪団体のトップなどと関連する情報を提供した場合には5000万ウォンが支給される。

 1997年から2年6か月間、神出鬼没な逃走劇を続け、検挙された脱獄囚の情報提供に対する報奨金は5000万ウォンだった。

 また華城(ファソン)連続殺人犯には警察が1000万ウォンの懸賞金をかけ、さらに内務部長官と京畿道知事が4000万ウォンを寄託した。さらに釜山(プサン)暴行殺人犯には2000万ウォン、脱走犯には1000万ウォンの懸賞金がかけられたことがある。

 ユ氏の情報に対する懸賞金5000万ウォンは、これまでの凶悪犯ら重大な犯罪容疑者にかけられた懸賞金と比較しても小さくはない金額だ。

 普通、特定経済犯罪事件や社会の注目を集めている事件に200万ウォン以下の件胸襟が支給される点を見ても異例だと言える。

 懸賞金は、長期間検挙につながらない場合に金額が段階的に大きくなるケースが多いが、検察・警察はユ氏については最初から5000万ウォンを提示した。ユ氏の早い検挙のために市民からの情報を重要視するという考えが伺える。

 ユ氏の検挙につながる情報を提供した人がいれば、警察は犯人検挙功労者報奨審議委員会を開き、報奨金の支給を論議する。

 検挙所在地の地方警察庁の捜査官長が委員長となり、報奨金は委員会の決定後すぐに情報提供者に支給される。

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